エクセル作りにこだわるとロジカルになる

ビジネスの本

この本読みました!

外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方

レビュー

本書はエクセルを上手に作るための一歩進んだテクニックをまとめています。

前半は見やすいエクセル表を作る方法、作業スピードをあげる方法というエクセルを上手に作るための方法など、エクセルの基本テクニックについての紹介です。

後半は著者の専門である財務分析の手法についてとなっています。

元々財務シュミレーションを目的だったので紹介するつもりはなかったのですが、前半パートの基本テクニックの部分が共感の嵐だったので取り上げました。

「コミュニケーションの質=内容×伝え方である」と著者は語っていて、強く同意しますし、それをないがしろにされているケースが散見されることも共感します。

きれいなエクセルの作り方では、行と列の並び順のルール、フォントのルール、表記のルールなどです。

並び順のルールでは論理性についてもコメントがあり、この説明で私はこの本を好きになりました。笑

エクセルの列構成などで論理性が欠けると、違和感を感じたり、何を伝えたいかがわからなくなってしまうので、私はここにはこだわります。

作業効率を上げる方法のところでは主にショートカットを中心に、押さえておくべき関数や便利機能などを紹介しています。

特にショートカットのところは索引もついていて、最低限覚えたいショートカットは網羅されている印象です。

表のきれいさや、ショートカットをあまり意識していないかなという人は、この本を読んでエクセルスキルを上げていってほしいです。

分析としてエクセルを使う場面はまだまだある印象ですが、「いやいやBIでしょ」っていう進んでいる方でもタスク管理など分析業務以外では使う場面もあるかと思いますので、まぁお付き合いください。

こんなこと頑張る暇あったら別のこと頑張りたい人に対しては、こんなことを頑張ると効率的に作業ができますから、その空いた時間で別のことを頑張ってください、と言いたいです。笑

押しつけるのもあれなので、こんないいことがあるよっていうことを頑張って説明したいと思います。

作業効率アップのためのショートカットの習熟は目に見えて自分の作業スピードがあるので、成長していく実感が得られやすいのでシンプルに楽しいです。しかも時間節約になります。

また、きれいなエクセル表作りにこだわるのは、ロジカルな表を作ることにこだわることなので、ロジカルシンキングのスキルの演習にもなるのでお勧めです。

ショートカットを覚えるのは楽しいし、時間節約で2度おいしい

仕事でも、遊びでも、レベルアップを実感すると、楽しくなってきますよね。

一方、レベルアップに時間がかかることは途中で努力を投げ出してしまうこともありますが、ショートカット含むエクセルスキルについては基本的に所要時間0秒ですからその心配もありません。(いいすぎか・・・、でも10秒くらいですかね)

ショートカットについては本書に書いるもの、webでこれ覚えろ!って言われいているのを、上からつぶしていくという考え方でも良いです。

または、自分が良く使うコマンドからつぶしていくというのもありだと思います。

ctrl系を制覇してきたら、次のステップとして、alt系のコマンド(フォントサイズいじったりするとか)を覚えていってどんどん効率化していってください。

他の人のエクセル作業を見ているときに、自分はこのショートカットで行くのになーとか優越感に浸れますよ。笑

目指したいレベルは、簡易的な表を作成する際にはマウスを一切触らずに作業するというところかなと思います。

ちなみに、若い人たちには今の作業を2倍の速度でできるようになることをまずは目指してもらっていて、その中心にエクセルのショートカットの話があったりします。

あくまで私の所感ですが、効率性を追求していく過程でどれくらい時間削減できたかが気になりだして、工数見積もりの感覚も自然と養われるので、結構お勧めです。

わかりやすい表作りはmeceの基本

わかりやすい表は列構成がきれいに分解されていることがポイントだと思います。

「きれいに分解」=「mece」という意味です。

例えば、PDCAのうちPとCしか列構成に入っていなかったり、メリットしかなくてデメリットが列構成に入っていなかったりするとmeceじゃないなぁと感じますよね。

meceを意識してセルフチェックするだけでも随分変わってきます。

その他にもセルフチェックポイントを適当に列挙すると以下のものがあるかなと思います。

  • 実際に入っている情報が列名と整合しているか?
  • 一つの列に複数の異なる種類の情報が入っていないか?
  • 列名が長すぎないか?もう少し分解できないか?
  • 無駄に細かくしすぎて、情報がほとんど入っていない列はないか?

まぁ、作る前からあれこれ考えても仕方ないところは一定あるので、いったん自分なりに作ってみて、セルフチェックしてみてください。

ショートカットと違って、meceとかロジカルシンキングとかは一朝一夕では習得できないスキルだと思いますので、気長に取り組んでみてください。

ショートカットをマスターしたあなたは、きれいな表作りにかける時間分は捻出できているはずです!

気兼ねせずに時間をかけて考えましょう。笑

まとめ

今回は刺さったフレーズはなく、エクセルを語ってしまった。。。すいません。

私自身、ジュニアな時代は効率性の観点は気にしていた方だと自負していますが、見やすさを意識したmeceな表作りというのはしてきませんでした。

レイヤーが上がっていくにつれて自分のロジカルシンキング力の無さを痛感するとともに、その取得には時間もかかり苦労もしました。今も道半ばです。

ただ、慣れてきた段階でmeceって表で考えることだなーと、気付きました。

私みたいに特定のレイヤーに上がって焦って頑張るのではなく、今ある業務の中で鍛えておくのが良いですし、エクセル資料作りは良い演習なのではないかと思います。

以上エクセルを語りました!読書でキャリアを開拓しよう!

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