の読書録の続きです。
刺さったフレーズ
通常の意思決定では、人は起こる可能性のある結果のすべてを見越すことはできない。それゆえに、最善の解ではなく、受け入れ可能でほどほどに妥当な解を採用する。すなわち、私たちは「満足化」しているのである。
行動意思決定論―バイアスの罠
機械学習や数理モデルなどを使って最適化する問題に記述できる事象は別として、基本的には受け入れ可能でほどほどに妥当な解を採用します。
データサイエンティストがかかわる意思決定であれば、そうでない時よりは最善に近い解を提示する必要があります。
ただ、最善に近い解を提示したとしても、過去やってたことを継続しようという揺り戻しは常にあるわけで、それを克服できなければ成功とはいえません。
振り返るとあれはいい分析だったのになぁーと思っても、コンサル力不足であえなくお蔵入りになったケースから今日は考えたいです。
コンサル力はロジカルシンキングとコミットメントの2つで語れてしまうかなと思います。
ロジカルシンキングについては、ロジカル・シンキング Best solutionがお勧めです。改めて記事にしたいと思います
今回は、二つ目のコミットメントについて考えたいと思います。
ビジネス推進の原動力はコミットメント
当時を振り返ると、初お目見えのデータを使ったということでお宝情報が満載、具体的なアクションも提案できました。
じゃぁ、アクションが打たれたかって?残念ながら打たれませんでした。
外的要因もあるんですが、顧客に対してのコミットメントが足りなかったなと思います。
コミットメントが高いは、課題に対して自分ごと化できいて、その度合いが高いことです。
自分ごと化してる人は、あぁーやりたく無いなぁという気持ちに打ち勝ちます。
例えば、偉い(怖い)人にも意見をぶつけていくとか、おっかなくてやりたくないですが、いつやるか?いまでしょ。とか言えちゃいます。
その他にも、ライトパーソンを巻き込むとか、アクションプランを周知徹底するとか、そういう気乗りしない仕事をズバズバ処理していきます。
分析結果から素晴らしい戦略案や、アクション案が出てきたとしても、それを実行するというところにはもう一段の努力が必要で、その原動力がコミットメントというわけです。
高いコミットメントを維持できない環境は要注意
コミットメントを(一時的にでも)高くするということと、高い状態を維持することを考えると、後者のほうが大事かなと思います。
転職したとか、良い本に出合えたとか、オリンピックで感動したとか、無意識でも上がりますもんね。
また、基本的には仕事ができるようになればプラスのスパイラルに入ります。
なぜなら仕事ができるようになれば、仕事自体が楽しく思えるからです。
一方、気をつけなきゃいけないのが下がる要因が常にあるというケースです。
個人的な経験ですが、自分一人だけが頑張っていると思えてしまうのは危険信号です。
独り相撲はつらいです。仲間が欲しいです。
この場合、職場の意識改革をするという話と、身を置く環境を変えるという話の二つがあると思います。
個人的には身を置く環境を変えるほうがリーズナブルだと思います。
改革の努力はすごいエネルギーと時間を消費します。
社長の後ろ盾があるとか、素晴らしい仲間がいるとかアドバンテージがあるなら別ですが、正義のヒーロー面してあまり考えずに手をすのはやめたほうがいいです。
転職など自分が環境を変えるという選択肢が頭をよぎっているなら、そちらを優先することを強くお勧めします。
コミットメントを高く維持できる環境か?を自分に問いかけみてください。
まとめ
今回は分析実務というのから少し離れましたが、いい分析をしてもそれが意思決定やアクションにつながらなければ悔しいですよね。
ただ、いいアウトプットだから必ず使われるかというとそんなことはないです。活用されるまでにはまた別のクエストが待っています。
めんどくさいことも多いですが、それを乗り越えていく原動力が顧客に対してのコミットメントです。
ちなみに、私はそれなりの大手コンサルに在籍していますが、転職当時驚いたのはコミットメントの高さです。
周りにそういう人たちがいると感化されるので、我こそはという人はコンサル系に転職してみるのもありかもしれましません。
以上、刺さったフレーズと活用についての考察でした。読書でキャリアを開拓しましょう!
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